関口 悟
この春、今の自宅に引っ越した際、一緒に持っていったドラム式洗濯乾燥機がランドリールームに搬入する際に排水ホースが脱落したことがきっかけで、洗濯乾燥機本体も老朽化したと判断されて、使うのを止められてしまった。
確かに、くだんの洗濯乾燥機は、私が最初に勤めた職場にいた頃、ボーナスをはたいて買ったもので約18年前の商品だ。当時の価格で約20万円した。しかも前の自宅のあった団地にはランドリールームなどというものがなく、洗濯機は二槽式の時代から何世代もベランダに置いて使っていた。[1]
別の原稿で書いた「設計上の使用可能年数」や「補修用性能部品の保管期間」は既に超過しており、製造していたメーカーも直接の設立母体となった大手家電メーカーの傘下に入り、家電事業から完全撤退し、親会社のブランドで販売される太陽光発電システムやポータブルカーナビの開発・製造に特化した。[2]
つまり、完全にメーカー修理が出来なくなったわけだが、個人的にはそれでも排水ホースの直径等の仕様が分かれば、他社製のものを繋げられるのではないかと密かに思っているのだが…。
思わず愚痴が出てしまったが、そういういきさつで定期的にコインランドリーに通うようになった。そこで気付いたのは自宅のすぐ近くにコインランドリーがないということだった。
昼休み中とはいえ、私用で外出するという不謹慎な話だが、まだ新型コロナウイルスが問題になる前、STEPの事務所が通常通り開いていたときに、谷河内(やごうち)にスウェーデンの大手電機メーカー・エレクトロラックス社の日本法人・エレクトロラックス・ジャパン(株)が「エコラックスランドリー」[3] の名称でフランチャイズを募って運営しているコインランドリーチェーンのお店があるのを見つけた。今乗っているペルモビール社 [4]製の電動車椅子F3といい、私はスウェーデンのメーカーと縁があるらしい(苦笑)。
それはさておき「エコラックスランドリー」公式ホームページの画像にある北欧デザインの雰囲気の良さに好感を持ち、昼休みに事務所を抜けて、溜まった洗濯物を抱えて、電動車椅子でそのお店まで行ってみた。
実際に行ってみると、入口は段差の無いバリアフリーな作りで、コインランドリーらしからぬオシャレな作りになっていた。店内に入ると受付の方が親切に出迎えて下さって、洗濯前に「何かお好みの柔軟剤はありますか?」と聞くので、自分の好みの柔軟剤を選ぶと、受付の方が洗濯から乾燥まで全てやって下さった。「仕事が終わったら取りに来てくださいね」と言いながら。
しかも、その時の支払いはスマホのコード決済で済んだのだ。ただし、後で知ったのだが、毎週水曜日と土・日・祝祭日は受付の方が不在で、洗濯と乾燥はセルフサービスになっていた。受付の方が不在の時の支払いは洗濯機や乾燥機に直接投入する小銭のみ。洗濯一回(約40分)が500円(洗剤と柔軟剤は自動投入で、洗濯機の利用料金に含まれる)、乾燥が10分100円で、3回続けて乾燥させないと完全に乾かないので、10分×3回で300円かかる。
それでも、谷河内の住宅街沿いの意外に知られていない場所にあるせいか、客も地元住民以外はそれほど来ず、北欧風味のオシャレな空間の中でマイペースで洗濯できるのがいい。ちなみに、公式ホームページを見ると「エコラックスランドリー」のフランチャイズ店の中にはカフェを併設しているお店もあったりする。
今は受付の方のいない日にしか行かれないので、小銭が800円飛んでいくのは痛いが、二日ほど前に谷河内の「エコラックスランドリー」で溜まった洗濯物を洗って乾燥した帰りに、このお店のすぐ近くにもう一軒あるコインランドリーをのぞいてみたら、置いてある設備が古く、店内もお世辞にもきれいとは言いがたいところだった。しかも常時セルフサービスで一回千円以上かかる。さらに驚いたことには、そのお店もエレクトロラックス・ジャパン(株)のフランチャイズ店として同社のホームページに載っていたのだ。もっとも「エコラックスランドリー」の分類ではなく、独立店舗の扱いだったので、エレクトロラックス本社及びエレクトロラックス・ジャパン(株)からの経営指導等は受けていないのだろう。
私の保佐人さん曰く「前のプロバイダーを解約するのに18万円かかって、ゆうちょ銀行の口座残高が厳しい[5] ので、新しい洗濯機が買えるのは8月の障害年金が出てからになる」とのことなので、当分の間、谷河内通いは続きそうだ。
余談だが、新型コロナウイルス対策の特別給付金10万円の申請書が届いた。上の原文の大部分は、昨日(5/10)書いたものだが、時間切れで上司に送付出来なかった。今朝、私の保佐人さんが来て特別給付金の使途を相談した結果、前に間違えて手前に倒してしまい、液晶画面がひび割れて、画質劣化が進んでいるテレビの買い換え費用に充てることで合意した。
前の自宅よりひと部屋減ったこともあり、部屋に置けるものが極めて少なく限定されており、今のテレビはPCのディスプレイと併用しているので、液晶割れによる画質劣化でPCの画面が見づらくなってしまい、ストレスが溜まるのだ。
それにしても液晶テレビの価格低下は著しい。ぼくが一般就労していた頃にローンを組んでまで買った、当時20万円以上した4K対応の49型液晶テレビが、新型が出る直前の在庫処分とは言え、5年間の延長保証・設置代金・液晶割れでジャンクと化した今のテレビのリサイクル費用込みで約9万円で買えるのだ。しかも今は最初からCS/BS4Kチューナー内蔵の製品だ。
今朝(5/12)仕事中に訪れた保佐人さん曰く「特別給付金支給のタイミングの関係で、6/15(月)以降に納品されるように手配してほしい」とのことだった。私も少なくともあと5年は新規にローンを組んだり、クレジットカードを作れない以上、買えるお店は限定される。[6]
散々迷った挙げ句、LGの49型4K液晶テレビ 49SK8500PJA(83,699円、消費税・5年延長保証・設置費・リサイクル費用込)を贔屓にしている家電量販店で、銀行振込にて注文した。[7]
購入した家電量販店の指定口座への代金振込期限は6/15(月)。これなら特別給付金支給がいつになっても大丈夫というわけだ。無事、振込期限までに特別給付金が支給されて商品が届くのを心待ちにしている。